友人Kについて思うこと

私には、とあるオタクの趣味を通じて知り合ったKという友人がいます。

Kは、年齢を感じさせない明るい笑顔が印象的な、私と同世代の女性です。
私にとって、彼女は、仕事で落ち込むようなことがあった時でも、「Kがあんなに頑張っているのだから、私も負けていられない!」という気持ちにさせてくれる存在でした。

ところが、最近、彼女と一緒にいると、精神的に疲れてしまうということに気が付きました。
そんなKの不思議な言動について、自戒の念を込めて、皆さんにお伝えしようと思います。

Kは、よく「BL(ボーイズラブ)もNL(ノーマルラブ)も好き!」と主張していますが、その実、BLにハマっている時にはNLをけなし、NLにハマっている時にはBLをけなします。
そして、ひとたび顔を合わせれば、自分が好きなキャラがいかに人気か、自分がハマっているジャンルがいかに有名かを、延々と語り続けるのです。

彼女にしてみれば、自分の思いを頑張って伝えているつもりなのかもしれませんが、正直なところ、批判にしろ、賞賛にしろ、情報サイトやSNSからコピー&ペーストしたような話ばかりなので、残念ながら、彼女の話に「光るもの」を感じたことはほとんどありません。

また、Kは、自分が好きなキャラやジャンルよりも知名度が高いものの話になると、コンプレックスを刺激されるのか、不快感をあらわにします。こちらが何を言っても、話を聞く素振りすら見せず、「良いよねぇ、○○○は人気で!」と声を荒げて、会話を強制的に終わらせるのです。

以前、たまたまKとふたりきりになる機会があったので、こう言ってみたことがあります。

「実は、困った友人がいてさ……。その人は、自分の好きなものが世間から高く評価されてることを、周りの人にアピールしないと気が済まないらしいんだ」
「へえ、そんな人がいるの!?面倒くさいね!!」
「いわゆる『マウント』ってやつなのかな……。好きなものをアピールするだけならまだしも、それ以外のものを見下して、けなすことが癖になってるみたいなんだ」
「ふーん……。その人、なんていうか、面倒くさい人なんだね!!」

この様子から察するに、K本人には全く自覚がなさそうです……。
(本筋とは関係ないけれど、その違和感を覚えるレベルの語彙力の無さは、どうにかならんのか……)
Kが「あ、私にもそんなところがあるかも……」と言ってくれるのを少しでも期待していた私が悪いのですが、この時ばかりは心から落胆してしまいました。

私は、Kが、いつの日か、自らの行いによって、取り返しがつかないようなトラブルを起こさなければいいなと思っています。でも、きっと、それは彼女自身が成長するためには必要不可欠な経験であって、回避することはできないのでしょう。

その時、私は躊躇わずに手を差し伸べることができるのか、それとも……。

Kとの接し方について、そして私自身の生き方について、より深く考える必要がありそうです。

Thanks for your time!


▽後日談▽
続・友人Kについて思うこと
(2020年8月24日 投稿)



Share LAPI?