「嫌われる勇気」を読みました
△読みました
○半年ほど前に読んでいました
……のですが、感想をまとめようにも、どうにも言葉にならなくて、でも、今年のうちにどうにか言葉にしておきたいので、ウンウンと唸りながら書いてみます。
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見一郎・古賀史健 共著
ダイヤモンド社 出版
半年ほど前に買ってから、何度も読み返しています。
その度に、このような気持ちになっています。
難しい言葉はひとつも使われていないはずなのに、「哲人」が何を言っているのかが分からない!
どこもかしこも分からないことだらけなのに、難解な座学のテキストのような拒否反応が全く出ない!
いや、むしろ、分からないこと自体が面白い!この、わけがわからないくらい膨大なスケールの「分からない」を、これから少しずつ攻略していけることが、嬉しくてたまらない!
多分、表面だけをなぞって「分かったつもり」になるのは簡単なんだろうけど、それだけじゃつまらないし、もったいない!この人生をかけてもいい、もっともっと深いところまで掘り下げたい!
何より、「哲人」がいろいろな哲学者の思想を適切なタイミングで紹介してくれたおかげか、私も、アドラーだけでなく、他の哲学についても勉強してみたいと思うようになりました。
私は、一般的な家庭や家族愛といったものには無縁の環境で育ちました。両親のヒステリックな言動によって自己肯定感を潰される毎日の中で、「聖剣伝説~Legend of MANA~」というゲームが、ずっと私の心を支えてくれていました。
幼い私は、「このゲームは、生きる上で大事なことをたくさん言っている気がする」と認識するだけにとどまっていて、「聖剣LOM」のどこに惹かれたのか、具体的に考えることも、人に説明することもできませんでした。
今回、この本を読んで、「ああ、きっと、私は『哲学』というものに惹かれたんだな」と、長年の疑問に対する答えを得られたような気がしました。
私の「心の原点」といっても過言ではないくらい大切な「聖剣LOM」に、「哲学」という偉大な元ネタがあるのだとしたら。私はそれを、喜んで学びたいと思いました。
そうすれば、「ここはソクラテスの言葉を引用しているな」「ここはプラトンだな」といった、より豊かな楽しみ方ができるようになるかもしれません。
「嫌われる勇気」に書かれてあるアドラーの心理学ひとつをとっても、まだまだ序盤の「青年」にも追いつけていないほど未熟な私ですが、「哲人」が伝えてくれた知識と技術を、今からでも少しずつ、自分のものにしていきたいと思います。
Thanks for your time!