禍乃中日記その４
自分へのご褒美が欲しくなったときにお邪魔している喫茶店、いつもはコーヒーかモーニングしか頼まないんだけど、感染症の影響で飲食店がしんどい思いをしているらしいし、ほんの少しだけでも売上に貢献したい！……と思って駆け込んだんですけど、普通に満席でした。
妙だな……私の記憶が正しければ、感染症の騒ぎが大きくなり始めた頃にも、別の喫茶店で似たようなことがあったぞ……（笑）
感染者数がどうのこうの、クラスターがどうのこうのというニュースが、来る日も来る日も押し寄せてきます。私も人間ですので、そのような情報を浴び続けていると、不安な気持ちに支配されそうになったり、特定の場所や職業に対してネガティブな感情を抱きそうになります。
そんな時は、心の中でこの言葉を唱えるようにしています。
怪物と戦う者は、己が怪物にならないように、注意を払うべきである。
深淵を長く見つめていると、深淵があなたを見つめ返す。
（フリードリヒ・ニーチェ）
感染症の予防や対策が極めて重要なのは、言うまでもありません。
ひとりひとりが出来ることを確実に続けていくしかありません。
ですが、心配をしすぎて悪いことばかり考えてしまったり、ウイルスを必要以上に敵視していると、いざ自分が感染した時、今までウイルスに向けて好き放題に放っていた恐怖や憎悪が、そっくりそのまま自分に返ってくるんじゃないかな、と私は思っています。
あと、これはかなり個人的かつ感傷的なことなんですけども……私が尊敬している方が、令和を迎える数週間前に亡くなりました。その方がもし生きていらしたなら、この言葉を再び引用されるんじゃないかな、と勝手に推測をしました。
感染症に限った話ではなく、世の中には「○○○○は自分とは関係がない。だから攻撃してもかまわない」と本気で信じている人達がいますが、そういう人達のことはもう放っておいて、私は私自身のために、無理のない範囲で「感受性」や「共感力」を鍛えていけたらと思います。
Thanks for your time!