矢印の向かう先
CAUTION!!
「劇団『ドラマティカ』ACT2/Phantom and Invisible Resonance」のネタバレを含みます!
きょうごくてった……かさまいあゆむ……
てった……あゆむ……てった……あゆむ……
哲太と……歩の……
「好き」という感情が……
交差する……
あの……ほんの一瞬のできごとが……
私は……とても……とても好きです……。
歩……おまえ……いいか、おまえよく聞けよ……。
鈍感なのはおまえの方じゃないのか、この野郎……!!!
そもそも、「カリスマ刑事の京極さんなら僕の想いにも気付いてくれるはず!」みたいな、
おまえのそれだって立派なアンコンシャス・バイアスだろうが、この野郎~~~!!!
ぜえ、はあ、ぜえ、はあ……。
ちくしょう、ちくしょう……してやられた……。
このふたりの関係性、本当に大好きだ……。
ドラマティカACT2を見て、ACT1の時よりも確実に強く感じたことがひとつあります。
それは、お話における余白の置き方が、もはや「あんさんぶるスターズ」そのものだということ。
脚本を書かれている方がわざわざあんスタの作風に寄せてくださっているのか、それとも、あんスタと波長の合いそうな方を執念の果てに見つけ出したのか……。
どちらにせよ、不親切のように見せかけて、実は意図的に想像の余地を与えてくれている……この感じが、あんスタらしくて最高だと、声を大にしてお伝えしたいです。
ただ、ひとつだけ……。
私は、ファントムの正体に関しては、「あっ、これは演技で察しろということね、オッケ~!!」と、心の内で頷きながら見ていました。
なので、後々のシーンを見た時に、「えっ、ちゃんとセリフとしても言ってくれるんだ!?」と、少し意外性のようなものを感じました。
同時に、きっと、このあたりの「観客への配慮」のさじ加減が、ものすごく難しいんだろうな~とも思いました。(観客の中には、「わからない」を感じ取った瞬間に思考を放棄して「つまらない」に結び付けてしまう人もいるでしょうしね……)
ええ、はい、私がその「わからない」を、今まさに心から楽しんでいるということは、もう既にお分かりかと存じます(笑)
全てに決着がついた後、哲太と歩は、以前のように言葉を交わすことができるのでしょうか……。
それとも、最後の最後に「3度目の正直」が起きてしまうのでしょうか……。
いや、あのふたりなら、か、駆け落ちとか……してもおかしくないよな……とか……。
そんなことを、ぐるぐると考え続ける毎日です。
例の感染症の影響で、ACT2は、決して少なくない回数の公演が中止となりました。
もしかしたら、その現実から目をそらしたいがために、ものごとを無駄に気楽に考えてしまっているのかもしれませんが……。
私はね、結果としては残念だったかもしれませんけど、俳優さんやスタッフの皆さんが、ACT2のために、人生の一部を費やしてくださったことに変わりはないと思いますし……、何より、舞台を見る側の私達だって、ACT2という大きな楽しみを心の支えにして、たくさん頑張ってきたじゃないですか。
そういった、ひとりひとりの輝かしい努力の軌跡までもが、公演と一緒に消えてなくなってしまうとは、どうしても考えられないのです。
「だからみんなも元気を出して!」などとは、さすがに無責任が過ぎるので言えないですけど……。
私は、「あの頃は感染症の影響で大変だったけど、○○○のおかげで頑張れました!」って言い合える時代が来ることを、今でも信じています。
なので、たとえ、今回のACT2のように悔しい思いをしたとしても、その○○○が与えてくれたエネルギーのひとつひとつを、いつまでも大切に覚えておきたいと思っています!
Thanks for your time!