溝、輪郭、境界線
CAUTION!!
あんスタのメインストーリー第1.5部 第三章「ハイアンドロー」のネタバレを含みます!
気が付けば、ブログの記事も100個目……といいつつ、実は、いくつか前の記事を書いている時から少しそわそわしちゃっていました。
一応、私にも、「できればこんな人達に届いてほしいな~」くらいの思いがあります。
ですが、普段はあまりそういうことは考えすぎずに、普通に筋トレみたいな感覚でやっています。
筋トレやったことないけど。
正確には、「特技」とまではいかなくても、私には「人並みにできること」がひとつだけあるぞ、ということを確かめたいのだと思います。
まあ、この辺のことは、またの機会にお話しするとして……。
あんスタの「ハイアンドロー」の感想というか、個人的に刺さったところを、いつもの自分語りを添えてご紹介します。
天満光(てんま・みつる)くんのこの言葉が……もう、もうね……。
私はあんスタの「皇帝両腕」が好きで、彼らは3人とも、「ズ!」の頃は高校3年生でした。
そういった事情もあって、光を含む、当時の1年生や2年生のことは、お恥ずかしながら、今でもあまり詳しくありません。
そんな私でも、「透明と仮面」というお話が実装された頃から、「光は周りの人から子どもっぽいとか野生的とかいわれてるけど、実はそうでもないんじゃない?」くらいの意識を持つようになりました。
(関係ないかもしれないけど、あんスタの中ではズバ抜けて歌唱力が高いし……)
その、今までなんとなく抱いていた疑念が、確信に変わった瞬間でした。
いい意味で期待通りでした。「やっぱり、この子はこういう子だったんだ」と。
彼の中で何か「成長」があったとすれば、それは、自分や他人に対しての解析力が上がったことではなく、その解析結果を周りの人に伝えるための「勇気」を得られたということではないでしょうか。
さて、そんな光の言葉がなぜ刺さったのかといいますと、私は、光とは正反対の性質を持ちながらも、光と同じことを考えていたからです。
嘘だろって思われるかもしれませんが、私の中には、「私」というものがほとんど存在しません。
人と会話をしている時も、「どこかに共感できる部分があるはずだ、そうでなければならない」という思いに縛られ続けています。
そうして、相手の「素敵だな」と思えたところを、練習に練習を重ねた上で、自分の中にどんどん取り込み続け……、その作業を繰り返して、なんとか「私っぽいもの」を繕っています。
もう、ここまできたら、正直すぎるくらい正直に打ち明けますけど……。
そうするとね、「普通の親に育てられた普通の人」から暴力を振るわれる可能性が、極めて低くなるのです。
好かれるし、痛い思いをしなくて済むし……それはつまり、「生きられる」ということです。
だから、やってきました。おそらく、幼少の頃からずっとです。
「居場所」とかいう贅沢品には手が届かなくても、せめて、生きるために。
ふとした瞬間に「この作業、他の人はやらないんだな」と実感するの、結構つらかったりするので、光の「合わせるのには慣れてる」という言葉に重みを感じてしまって、涙が出そうになりました。
こう、自分と他人の間には溝(決定的な違い)があるんだ、それは仕方のないことなんだ、そう思えるようにならなきゃ生きていけないんだ、みたいな……。その感じ、ものすごくよく分かります。
私も最近になって、ようやく、「完璧な人なんていない、完璧な正解なんてものは存在しない」という考え方を心がけるようになりましたが、それでもまだまだ、溝というものを必要以上に意識してしまうことがあります。
けれど……。
私は「私」をあんまり持っていない、何者でもないいきものですが、少なくとも、私は、私が、「『私』をあんまり持っていない」「何者でもない」ということを、知っています。
哲学系の本をちまちまと読んでいる影響でしょうか、もしかしたら、それだけで十分と割り切ってみた方が楽なのかなって思い始めている自分がいます。
いつか、奇跡か何かが起きて、溝が消えてなくなったとしても、また、他のことから溝の気配を感じることになるでしょうしね。
こんな感じで、光の言葉をきっかけにして、いつも以上に自分を見つめられました。
そのおかげで、これからは、「生きるために仕方なく」ではなく、過去と未来と現在、すべての自分に贈りものをするような気持ちで「素敵だな」を探しに行けたらいいな、っていう思いに着地することができました。
そして、いつか、誰かから「どうしたらそうなれるんですか?」って聞かれたとき、ドラマティカACT1の三蔵のように、「そうありたいからでしょうね」って格好よく答えられたなら、その時は、ためらうことなく自分に花丸をあげようと思っています!(笑)
Thanks for your time!
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