木琴ぽこぽこ

ああ……。

かけさん……やまさん……ケビンさん……。

あなたがたがこの歌を録ったのがいつのことなのか、知る由もありませんが……。

私は……私はね、「1日でも早く戦争が終わりますように」という祈りの声でもあるのかもしれないな、そうだといいなと思いました。

同時に、遠い昔、映画館で「ハウルの動く城」を見たときにも、こんな感覚になったことを思い出しました。

自分には、どうすることもできない。

戦争を止めることはできない。

だけど、せめて、この想いを、願いを、祈りを届けたい。

そんな、魂の奥の方にある何かが共鳴したような、不思議な感覚……。


ロシアとウクライナの戦争が始まって、私が最初に思い浮かべたのは「ヘタリア」という漫画でした。

その漫画は、いろいろな国の文化や歴史、国民性などに焦点を当てていて、アニメ化も、舞台化もしています。

なので、アニメや舞台で「ロシア」を演じた声優さんや俳優さんは、どんなにつらい思いをしているだろう……と心配になりました。

あるいは、ロシアの言語や文化が好きで、今まで懸命に勉強に打ち込んできた人達。

あるいは、ロシアの良さをひとりでも多くの人に知ってもらうために、人生のほとんど全てを捧げてきた人達。

世界中にいるであろう、そんな人達のことを考えると、もう、「心が痛む」なんて言葉では表現できないくらいの感情が溢れ出てきて、本当に、どうすればいいのか分からなくなっていました。

そんな時、この動画に出会って……、何度も見ているうちに、ひらめきました。

戦争が悲しくて、美しい歌に心を揺さぶられたのなら、いっそ、本物の「水平線」を見に行けばいいのではないかと。

何も変わらないかもしれない。お金と時間を無駄にするだけかもしれない。

それでも、波の音を聞きながら、海の向こうの戦火と、優しい歌声に思いを馳せてみたい。

本当のことをいうと、そのついでに、どこかでおいしいごはんを食べられたらうれしい。

そう思いました。

Thanks for your time!


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