東アクロニア海岸の死闘

ブラックさんに扮したうちのこ(ECO)

6年前の今日、私の大好きなオンラインゲーム「エミル・クロニクル・オンンライン(ECO)」が電子の海に還りました。

ECOを始めて間もない頃、ウォーロック(闇属性の魔法使い)になるにあたって、ブラックさんというNPCが、新米冒険者の私に力を貸してくれました。

彼の身につけていた仮面が、NPC専用のものではなく、れっきとした装備品で、しかも私にも作ることができると知ったときは、このゲームの懐の広さに驚きました。

その仮面を作る際、材料のひとつの「赤いゼリコ」を集めるのに苦労しました。

赤いゼリコを落とすイモムシちゃんがいる海岸は、当時では、ほぼ最凶クラスの狩場でした。

しかもそのイモムシちゃん、強い上に、赤いゼリコをなかなか落とさないし……なんなら、赤いゼリコを赤い粉末にする時点で合成を失敗してしまい、もう一度集めなおす羽目になりましたし……。

結果的に仮面を作れたからいいものの、あれは本当に、楽しくも苦しい経験でした。

イモムシちゃんのいる海岸には、モンスターを軽々と倒せるようになってからも、丸太やじゃがいもや花びらを集めるために足を運んでいました。

そして、その度に、ゲームを始めたての頃、必死で集めた赤いゼリコのことを思い出していました。

数年後、何度目かの復帰を果たし、旬のダンジョンに連れて行ってもらった際、友人から、色つきのゼリコはもはやレアでもなんでもなく、ダンジョンの報酬としてはむしろハズレだと教わりました。

そんな風に言われて寂しかったし、ショックでしたが、私の中では、これからもずっと価値のあるアイテムであり続けるだろうなと思いました。

今でこそ、「戦いよりもアイテム制作の方が好き」と、当たり前のように言っている私ですが、その原点は、今はもうないあの海岸と、イモムシちゃんと、赤いゼリコにあるような気がしています。

Thanks for your time!

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スクリーンショットの著作権表記

エミル・クロニクル・オンライン
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